まちづくり地域活性化事業

農業の6次産業化

農業体験 耕作放棄地開墾

今ほど農業が人気(?)を集めている時期はない。公共事業を目の敵にして農業へと転換し、建設業が不振になると農業に転機を求め、就職できずに若い人が農業に向かい、メタボが増えて野菜が見直され、環境改善に森林整備も一役買い、山から流れる川は農地を潤し、漁業にまで大きな影響を与えている事が広く理解され、資源の少ない国にバイオマスは大きな役割を持ち、有機栽培も循環型社会に貢献し人間の健康にも役立ち、・・・・・・・・・・・・皆で農業農業と言っている。

一方で耕作放棄地は増え、農業人口は減り、高齢化と後継者不足に農家は悩んでいる。戸別所得保障と言って金を渡せば済むのだろうか。

農業体験からはじめ、年間を通じた農業参加へ進め、農村へのロングステーや田舎暮らしの推進へとつなげていく。

物見遊山のリクレーションではなく、慣行農業でない、農作業体験を通じて農業の難しさも理解し、都会にいながらにしても通い方に寄って農業の参加が出来ないか可能性を探っていきたい。

農作業は機械化の進歩によって、必ずしも年間を通じて大変な力仕事ではなくなってきている。仕組みを作ることで今手放しつつ有る農家の農地をもう一度よみがえらせる事が出来ないか。今までの流れを逆に向かわせる都会からの農業支援を探っていく。


下記が検討事項
農業体験受入農家(法人)との連携、関東地区一都六県+山梨・長野を中心に体験農業プログラムの確立、季節毎のプログラム、短期・中期・長期のプログラム会員制の年間プログラム、田舎暮らしのグループコミュニティの形成、現在の農業者への利益となる都会人口の農業算入、地域の活性化につながる農業参入、観光人口の増加、移住人口の増加、Uターン、人口の増加をめざして、 具体的な地域と、静岡県伊豆市・長野県立科町・栃木県茂木町など

参考
農林業業体験学習ネット
ふるさと回帰 NPO


1.西日本一帯は放置竹林による里山の崩壊、さらに人工林・畑・宅地への浸食被害が増えている。又急斜面では竹の過度の繁殖による豪雨時の土砂崩れ災害も発生している。竹林の整備には竹資源の有効な活用が必須である。

2.竹資源の活用法は古来、竹炭・敷料・燃料利用等種々有るが、ビジネスとして考えるとどれも十分ではない。各地で放置竹林が問題化しており、農水省の進めるバイオマスタウン構想でも、未利用バイオマス資源として竹の利活用を計画する市町村は増加しており、この1年で19市町村が増加し、合計で47市町村になった。しかし、バイオマス構想では竹の活用は竹炭や燃料が主であり、行政は民間の活動に依存しているのが実態である。民間ではビジネスにならないと実施しないのでタウン構想はなかなか進みにくい。

3.そうした中で竹乳酸発酵微粉末を使って堆肥と合わせた耕作地利用や家畜への飼料として活用する事を取り上げる市町村も10カ所程度出てきている。竹乳酸発酵微粉末を農業資材とすると農作物の糖度が増し、収量も増え、生長が早いと好評である。家畜飼料に添加すると、食いつきが良いので成長が早く、肉質がよく、病気にかかりにくいと拡大しつつある。出来た農作物の糖度や品質が優れているので、ブランド化等、商業・工業の連携を持った総合的な取り組みにより、竹ビジネスによる農業の6次産業化の推進に貢献する必要を感じている。


現在約1000にもなる道の駅に行けば買いたくなる物が多いが、都会では見かけない。宅配便で買っては高くなる。インターネット直販も安い物は結局送料で高くなる。どうしたら地方の良い物を安く手に入れる事が出来るかをJR貨物の活用で検討した。

道の駅や産地直売所も最近は元気が出てきて,地域のグループで協同でサミットを開き商品開発も始めている。地産地消と待つだけでなく、デパートにも売り込んでいる。これら元気な道の駅が共同で都会の消費地に売り込めるようにしたい。

一方では都会ではカタログ注文の戸配システムが急速に広がっている。若年共稼ぎ層だけではなく、高齢者にも冷凍技術の進歩などもあり、愛用者が増えている。例えば東京を中心とした生協関係の戸配システムの会員登録は200万人を超えている。他にもこのシステムは伸びている。戸配システムではコンピュータでまとめた注文は地域のデポへ入荷すれば後は数百円の安価な料金で戸配をしてくれる。

JR貨物駅と道の駅の分布も地図上に描いて調べ、道の駅から集貨してJR貨物で運び、消費者に届けるコストや納期の競争力が有ることも、CO2排出量が75%も減る事も算出した。JR 貨物の最小単位は5トンコンテナであるが、検討の結果5トンにまとまらなくても十分コスト競争力が有ることが判明した。

元気な道の駅の集団を地域で結集させること。戸配システムで新分野開拓の意志の強いところに消費者に喜ばれる道の駅産物のメニューを開発すること。ある程度の量をまとめて、JRコンテナとダイヤを活用する事。それにより生産者の名と、注文した消費者の名が表示されたラベルの付いた個人の荷がJR貨物のネットワークを動脈のように元気に流れる様にしたい。

JR貨物は企業貨物だけの会社ではない。消費者から生産者への個人の荷を、道の駅グループや戸配システムを経由して、JR貨物が橋渡しの役目を果たすことは大変意義のあることである。

道の駅から都市消費地へのネットワーク

強み
地産地消の典型的な姿である。
農家が販売状況をみて自分で値段を決められる。
行政の運営が主で、農家は約15%の管理費負担のみで収入が増える。

機会
グループを組織して流通に進出できる。
法人化して大量直販も見込める。
ブランド化の可能性を高められる。

弱み
地元の人には良いが、都会の消費者はそこへ行かなければ手に入らない。
良くて安いが、遠くから来たものには多量に買いたくても運べない。
観光客にしか買えない。
売り場面積に制約されて、大規模農家には販売制限がある。

脅威
都会からも流通業者が買い付けにくる。
自動車の流通ではCo2排出が必然となる。
活力のない地域は尚競争に負ける。
全国規模の広報宣伝には勝てない。


2017年11月11日